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マンガ★ゲットを 御存知でしょうか?

無料の漫画投稿・閲覧サイト 「マンガ★ゲット」。 に、遅れて来たユーザ 蛸。 の、「もしかして、既に? もう、今更…ですか?」 な記事です・・・

『デビルズライン』3巻特別編・後半(マンガボックス配信36話)落描感想ノ壱

花田陵氏『デビルズライン』

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マンガボックスで、『デビルズライン』が無料配信されております。

 先日12月3日配信の36話は

『特別編 Line of Zeroゼロの線路』(コミックス3巻収録)の、後半14ページ分です。

・・・

マンガボックスで配信されたのを読んで、ちゃちゃっと記事にしてきました。

今回も、思いつくまま書いております。

未整理ですが、よろしければご覧くださいませ。

f:id:TACOMIC:20161208230815j:plainネタバレではないです。

 

 

1. 構図・斜めと正面(真っすぐ)

とあるシーンまで、中村氏は斜め向きが多いと思います。

◆前回配信での例。

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◆今回配信の例。

顔が正面でも目を逸らしてたり。伏し目がちです。 

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一方。鳴海氏は真っすぐです。

こんな場面でさえ、相手に対して真っすぐ向いてる。

そして声も上げない。クチは殆ど閉じたままです。 ここでは汗もなく、眉も歪んでない。

見開いた目以外は、全く動じてる風に見えません。

 

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f:id:TACOMIC:20161208230357j:plain模写してて、「明鏡止水」という言葉が浮かんでしまいました。 

あと、つい2・3日前に知った言葉なのですが

「皎潔」というのも。

《こう‐けつ〔カウ‐〕【×皎潔】[形動タリ]白く清らかで汚れのないさま。きょうけつ。》 

 

 

驚きのあまりフリーズ?いやしかし、去る中村氏に声をかけてます。

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恐怖よりも気遣いが勝っているのでしょうか。

鬼の予備知識がちゃんとあったのかな?不用意な偏見も持ってなかったようですし。

もし、一般人並みの「鬼に関する知識」しか持ってなくて、それでも

この時の(そしてこれ以降の)対応をしてのけたのだとしたら。

この女性も、大した器量ですね。

f:id:TACOMIC:20161208230424j:plain駅員とか、多数の人を相手にきちんと接客する職業ってホント大変だと思うのですが…それなりの器があるって事でしょうか。 

 

 

にしても。

鳴海氏は、鬼に対して驚いてはいるけど、怯えてない。 「気持ち悪い」とも思ってないように見えます。

その、凛として美しい佇まいに、変異してた中村氏も暴走を抑えることができたのではないか…とも思います。

 

f:id:TACOMIC:20161208230501j:plainこのあたりは、つかさ氏にも通じると思いました。

初めて鬼と対峙した時も、否定的な対応などはしなかった(仲の良い友人だったから、とはいえ)。

そして、安斎氏の変異に対しても恐怖や嫌悪を持っていない。

 

f:id:TACOMIC:20161208230540j:plainまぁ、鳴海氏は「凛として美しい明鏡止水」である一方、

つかさ氏には「天然・人の良さ」…とかを感じます。 

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余談ですが。

「異種の生き物で、しかも【捕食・被捕食関係】にあるはずの2体が良好な関係を築く」

という件で、以下を思い出しました。


サファリパークで飼育されているトラが、生き餌として与えられたはずのヤギと友情を育み(略)仲良く食事をしたり、雪の中で遊んだり(略)ふざけて頭で互いを突っつきあう場面も見られた。

 (略)これまでの3年間、週に2回の頻度で餌として生きた動物を与えられてきた。だが先月、飼育場に放たれたヤギのチムールは、トラを恐れる様子がまったくなかったことから、(トラの)アムールは指一本も触れなかったという。

 

又、以前見た別のサイトでは(辿り着けなかったのですが)。

他の「【捕食・被捕食関係】にあるはずの異種2体の関係が良好」だった例もあげ、

「被捕食動物が相手を全く恐れてなかった。だが、ある時点で弱気を見せてしまい?結局食われてしまった」

…とかいうことだった、と記憶しております。

 

f:id:TACOMIC:20161208230608j:plainあのトラ&ヤギの後日談も、切ないのですが…。

 

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二人の顔アップが交互に繰り返されるシーン。

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似たような斜めの角度で、対称になってる両者のアップ。 不安定な状態なので真っすぐ向き合えない(間に安斎氏を挟んでますし)。

 

ちょっと面白く思ったのが、二人の髪型が似ていることです。長髪で後ろで束ねてて、前髪は真ん中分け(鳴海氏はちょっと片側寄りですが)。

 

ふと、冒頭(配信は前回35話)の、「鏡のシーン」を思い出しました(真正面顔でしたが)。

 

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それまで、中村氏が間近で見つめ合う顔は、鏡の中の自分の(変異した)顔だけだったのでは。 触れるのは冷たいガラス面だけ。

それが、意中の女性と向き合う。見つめ合う。

笑いかけてくれて、触れてくれさえする。 ヒトの手の暖かさが、手袋ごしにも感じられたでしょうか。

鏡の中の自分と対峙する事との落差。

そんな毎日だったのが、終わる予感。

 

f:id:TACOMIC:20161208230633j:plainところで。

中村氏の長髪。 「ホームに立つ男性駅員でコレはアリなんだろうか。床屋に行くのも辛いのかな?」とか思っておったのですが。

ひょっとして

このシーンで二人を類似した印象にして、「鏡のシーン」を想起させるために、中村氏を長髪設定にした…なんてことはないか。

もしそんな意図があったのだとしたら。 鳴海氏のシニヨンカバー?が取れちゃって、後ろ髪を束ねただけの状態にさせる。 前髪・サイドとか、もっと乱れた風に描けば、さらに中村氏の髪の状態に似せられたわけですしね。 

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以降、中村氏の真正面顔が続きます。

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一方、安斎氏は斜め顔になります。

真っすぐ向き合わない。背中を向け、振り向きざまに一言二言、とか。

(真っすぐ向くようになった中村氏と差異をつける。 というか両者ともに真正面顔にしたら単調だし、「対称・見つめ合ってる」構図になってしまう…先程の鳴海氏とのラブラブが霞む)

 

中村氏は「初めて、真っすぐに進む」かのように、文字通り前向きに。俯かなくなる。

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2.冴えない主人公が、美形の異性に好意を持ってもらえるという恋愛モノ。

化け物になって襲いそうになった。 なのに、その相手から好意をもってもらえる。

現実世界なら到底ありえるはずもない。

 

夢物語のような恋愛話。

主人公が悲惨なので、この成り行きには驚くと共にほっとしました。 「都合よすぎる」と感じるヒマもなく、「まじで意表を突かれた」というのが正直な感想です。

 

f:id:TACOMIC:20161208230657j:plainにしても。

この当時の安斎氏は「鬼とヒトは共にあるべきじゃない」と思ってた頃だったのでは?

この二人がいい感じになるのは、実は内心「オイオイ」だったりして。

もしそうだったとしても。 とにかくこの場は、この情けない鬼に生きててもらわなきゃならんし。 幸い、相手の女性が大したタマだったので、背中を押してしまったのでしょうかね。

 

 

    f:id:TACOMIC:20161208230724j:plain さて。

安斎氏のこの発言に、ツッコミを入れた読者氏は結構おられたのではないかと思うのですが。

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安斎氏は職場に自分以外の鬼や、鬼と知った上で接してくれるヒト上司・同僚たちもいた。 住居はサカキビル内で、溜り場となってるサカキ・バーのマスターもヒトなのに親身になってくれてる。

中村氏のような孤立状態ではなかったわけです。

 

そして、

この時点では「ヒトに恋している」状態ではなかった。

「鬼とヒトは共にあるべきじゃない」と。 最初から、自らその道を遮断していた。 

希みを持たなければ、絶望もないですから。

で、

つかさ氏と出逢ってから、葛藤するようになったわけで。

 

◆竹宮惠子氏『風と木の詩』で。

f:id:TACOMIC:20161208225243j:plain ◆竹宮惠子氏『風と木の詩』

《恋愛というのは自分が犠牲を払うのではない、相手に払わせることだ。それが、自分にとっても辛いという事なのだ》

とかいう文章があったのを思い出します…うろ覚えですが。

 

「鬼でありながら、ヒトの女性と恋愛する」という、

中村氏と同様の成り行きになってからが、彼の苦悩(と歓び)の始まりでもあったわけですわな。

 

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今回も、【安つか】も【安ハン】も【菊ナナ】もないので。

やはり個人的趣味の余談に走ってしまいました蛸。

 

おまけ。

例によって、トップ画像にするべくカラーを色々やったもの。

結局、最初にできた画像を使いました。

取敢えず貼っときます。

 

◆00・最初のペン画。実は今回、記事を2つに分けるつもりは当初なく、急遽、「壱」のトップ画像用にこれを流用したのでした。ああ~もっと丁寧にペン入れとけば… 

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◆01・モノクロ。 点描ブラシで色味をつける。

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◆02・レイヤをカラー表示に。これが現在トップに使ってる画像です。

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◆03・例によって背景色を黒っぽくしてみました。まずは薄いもの。

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◆04・ 03の絵を2つ重ねてみたもの。

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◆05・ 03のを、背景色をさらに黒く80%に。

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◆06・輪郭線を白く。 

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◆07・背景色をさらに黒く90%に。

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◆08・背景色を黒100%に。 

(まずコレを貼り、公開後に換えました。カテゴリ別記事一覧ページの見出し画像と、ツィート添付画像はコレのままです)。

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と、毎回の事ですが。勘違いだったらごめんなさい蛸

 

さて。

「落描&感想 ノ 弐」 へ 続きます。

では。

    f:id:TACOMIC:20161208231120j:plain礼。